顎を上げてアドレスせよ

'How to Build a Classic Golf Swing'
by Ernie Els (HarperCollins Publishers, 1996, $27.50)

「"Keep your head down"(頭を下げ続けろ=ヘッドアップするな)という言葉は、役に立つよりも悪影響の方が十倍も大きい。こう云われた人は顎を胸に埋めるようにしてアドレスしがちなので、バックスウィングで左肩が廻って行く空間を塞いでしまう。肩が廻らなければパワーは生まれない。

"Keep your head down"という言葉は永遠に忘れてほしい。代りに"Keep your chin up"(顎を上げろ)という言葉を覚えて貰いたい。ドライヴァーを持ってアドレスしたら、胸から顎を5cm持ち上げよう。ほとんど鼻を透かしてボールを見る感じ。最初は違和感を覚えるだろうが、これは習得する価値がある。

顎を上げることによって左肩が廻り込んで来る空間を用意し、同時に正しい体重移動をも助ける。両方相俟ってパワーが生まれ、よりよいダウンスウィングへと連鎖反応が続いて行く」